ワインの製造過程で生まれる「パミス」とは?
パミスは、ワインの醸造過程で最終的に残るブドウの皮や種、果肉の一部などを指します。この副産物は、ワイン製造において自然に発生するものですが、通常は廃棄されるか、一部が肥料や飼料として再利用されるのが現状です。
パミスには、自然由来の色素や栄養分が豊富に含まれており、再利用することでさまざまな可能性が広がります。例えば、ヨーロッパでは蒸留酒(グラッパやマール)の原料として使用されることがありますが、染物に活用することで新しい価値を生み出すことも可能です。
私たちは、この「パミス」に注目し、染物の天然染料として活用することで、廃棄物の削減や地域資源の有効活用を目指しています。自然の力を借りて生み出された美しい色合いを楽しみながら、持続可能な未来づくりに貢献する取り組みを行っています。
山梨県の産業廃棄物問題について
山梨県は日本有数のワイン産地ですが、その陰でワイン製造過程から生じる「パミス」や他の産業廃棄物の処理が課題となっています。これらは貴重な資源でもあるのに、現状では有効活用が進んでいません。私たちは、こうした資源を廃棄物としてではなく、地域の宝として再利用することで、環境負荷の軽減と新たな産業価値の創出を目指しています。
私たちの想い
山梨県の特産品であるワイン産業。その製造過程で生まれる「パミス」は、まだ多くが廃棄されています。私たちは、この「もったいない」を新たな価値へと変えたいと考えました。自然と人に優しい染料として生まれ変わったパミスは、環境保護への一歩であり、持続可能な地域づくりへの一助です。地元の資源を活用し、未来につながる活動を広げていきます。
活動の特徴
- パミスをベースにした染料を採用
- 環境に配慮し、産業廃棄物の削減に貢献
- 美しい色合いにこだわり、優しいピンク色に染色
- 女性や子供にも人気で誰でも簡単で楽しい染物体験を実現
- 家庭でも実践できるように持ち帰り染料を使ったDIYが可能
- 地域密着にこだわり、山梨県の資源を活かした地産地消の取り組み
ワイン染め体験の注意点
ワイン染めの服は水色、紫、ピンクに色が変化します。
ワインの原料であるブドウに含まれる天然色素のアントシアニンによるもので、pHや温度などの条件によって変化します。
ご家庭での洗濯の際に中性洗剤を使うと紫がかったピンク色になり、弱アルカリ性洗剤を使うと水色に変化します。
ピンク色をキープしたい場合は弱酸性の洗剤を使うか、洗濯後に市販のクエン酸をまぜた水に着けてから乾かしてください。